リアルな一帯一路のコンサルの仕事をしていると日本語は仕事に必要ない
中国研究として、一帯一路を研究しようと思っていたら、結論、中国の古い友人から連絡があり、ど真ん中で一帯一路の事業を展開するためのコンサルの仕事をすることになりました。
一帯一路も、中国の巨大な国営企業が中心になって投資することになっています。中国も国土が広いために、地域ごとにブロックになって中国の投資企業が一帯一路の開発を行うことになっています。
私は、上海で15年以上いましたので、上海を中心にしている中国の華東地区での国営企業グループから依頼されて、一帯一路のコンサルをすることになりました。
この件については、関心があり長年見ていましたが、当初は福建省などの華南地域出身の中国華僑を中心に、一帯一路を計画してスタートさせました。理由は、中国華僑のネットワークに一帯一路は相当頼った傾向がありましたが、途中から、そのエリアは拡大して地域ごとにブロックに分けて、それぞれのエリアにある国営大企業は、地域をブロックに分けて、分社化かして、エリアごとに競争して各国への進出を行いプロジェクト投資をすること行っています。
中国の大企業はほとんどが民営化はしているのですが、国営企業からの流れで経営している企業がほとんどで、同時に企業の中には当然共産党が管理している組織が存在しているので、政府として民営企業ですが政府のプロジェクトということになります。
ですから、中国の企業体というのは、西側諸国とは違った企業形式になっているので、大企業はすべて民間といっても党本部が存在するのです。経営者としての人物と、同時に党本部の書紀という立場の人物が在籍しているのが、中国企業の特徴と言えます。
ただ、そういう点では、中国は国家全体が企業ネットワークは党本部をつなぐ世界最大の企業体だと考えたほうがいいです。社名は分かれていても、最終的には組織は一つだけという世界です。
中国がなぜ一丸となって大企業帯が同じ方向で政府方針で大企業が動くことができるのか?実は社名た事業形態が違ったとしても、組織は一つと同じ、党本部という組織は共通しているからです。
よって、その組織に関するネットワーク力が中国が、計画経済よって都市開発が急激に実現できている理由です。私も、特に今、一帯一路のコンサルとして各国が行いたいプロジェクトについて中国側とプロジェクトを推進したい国との交渉をしていますが、中国側の企業体は、かなりブロックごとですが、経営者は、それぞれ複数の大企業は、すべて常に連絡取れるネットワークを形成しています。
いずれにしろ、中国の一帯一路は、急激に各国のプロジェクトに対して投資ができているのは、いろいろ言われていますが、特に途上国では求められている傾向があるいえます。つまり、不動産開発やインフラ開発は、その国が資金調達ができずに、投資できていないプロジェクトは多数あるので、国家の発展のためでは海外企業から投資を求める声が高いことが、中国の企業体が行う一帯一路のニーズがあります。それは、特にアジア地域の各国と話をしていて、感じるところがあります。
実は西側諸国から投資プロジェクトよりも、中国企業からの投資のほうがむしろ求めている傾向があるように思います。理由はやはり、アジア地域は、約20億人の華人と言われる中国系民族がいることが大きく影響しるでしょう。
特にアジアの国とのプロジェクトの交渉をしていると感じることがあります。どう考えても圧倒的に多くの人口を抱える華人の世界というのを見て、ユーラシア大陸では圧倒的な感じがします。
いずれにしろ、中国の一帯一路を推進する企業グループと、各国の求めている様々なプロジェクトとのマッチングを行う事業を展開していますが、この感覚はなんとも言えない面白い世界があります。ただ、私の仕事はついに、日本語を使うことが激減して、中国語と英語オンリーになっています。
日本語は使うことがなくなっています。つまり、そういうことだと思います。日本語ですとビジネス機会がもう世界市場ではあまり存在しないといえます。
この事実は、実は日本の企業がビジネスで国際力をなくしている原因は、言語の壁であるといえます。言語の壁があると当然ビジネス機会が減ります。ただ、中国語と英語を使ってビジネスをするとエリアは広がります。