中国 一帯一路 の コンサルタントとしてのリアルな話 これはジャパンクオリティとチャイナクオリティの世界の話。
こんばんは
中国 ビジネスを行っています。現在 中国最大インフラ開発企業において一帯一路のコンサルティングを行っています。
私自身の目標は 東京大学で中国研究における博士号が取れないかとその方法について悩んでいるわけですが研究テーマは一帯一路にする予定です。
つまり 現在私自身が行っている リアルにコンサルティングを行っている業務ということになります。
そのために現場目線で この世界で理解できるために 私自身 この研究テーマは 非常に良い研究テーマだと考えています。
元々 私自身は 中国 貿易を長年行っており このようないくら開発というものは全て交通インフラは基本的には 貿易を円滑に行うための仕組みでもあります。
また不動産に送る業務を行っておりますので 一帯一路における収益性 公共投資事業というものの多くは 不動産開発に関わるものです。
そのような理由で長年 関わってきた ビジネスの集大成とも言えるような形でビジネスを行っています。
中国における開発援助 プログラムという世界の話を言えばこれは政府が行っているというよりも どちらかというと中国の大企業がダイレクトに各国が提案する事業性 公共事業 プロジェクトに参加することで ビジネスをするということになります。
例えば国際空港を作りたいという政府からの要望というものがあります。
途上国で資金がなく土地はあるが その場所の開発をしてくれる 投資 企業が存在しないということで そのような場合は海外からでも投資 企業を募集するケースがあります。
最近政府 自身も 財源不足のところも多く開発を急がなければいけないという理由もあり 民間企業の投資プロジェクトを求めているケースも増えています。
つまり 政府間における無償 延長 ということであれば 一帯一路の企業投資プロジェクトは成立しないのですが 事業性 公共投資事業として 収益性が見込める
ようなプロジェクトであれば 正直な話 投資していきたいという考えがあります。
つまり 中国の一帯一路 をリアルに行っている企業というのは 実際には様々な建築を行う デベロッパー でもありますし グループ企業ではその資源をつけるための投資銀行まで存在しています。
一つの大きな事業体として事業性 公共投資 プロジェクトに参加することができるわけです。
中国当初 行っていた一帯一路の仕組みというのはこれは 投資銀行が直接 事業に対して資金を貸付 合弁 投資として行うケースがありその出資率に対して返済義務が発生するというケースがあります。
そうなれば 政府としては最後の罠 とよく言われるように 借金返済ができないというような状況が生まれます。
これは一般的に言われる政府保証と言われる世界で ソブリン ギャランティーと言われる 借入の一種です。
政府保証をつけた 融資をした場合は当然 政府は返済をする必要もありますし ある意味 この政府保証という 担保力が国家としての価値として 抵当権になっているわけですから このような部分を大きく 使ってしまえば 国家としての価値というものに様々な問題が出てきます。
最近は 事業性 公共投資 プロジェクトに関しても 政府保証をつけないという条件で 投資銀行から資金を調達し 事業性 公共投資事業を行うケースが増えています。
このようなケース ですと 政府における最後の罠 というような問題は発生しません。
投資した側としては実際にリアルにその国に公共インフラ などを作り その利用料金から収益を得るような モデル もしくは不動産収益から収益を得る モデルによって投資におけるリターンを得るということが1つのビジネスになっています。
つまりこのような大型投資プロジェクト というのは 数億ドルから数十億ドル レベルのプロジェクトが多く 資金面で大きく動かすことができる 。
そしてそのプロジェクトを全て 建設することができるという全体プロジェクトの実現という世界でいえば ある意味中国の一帯一路における中国における インフラ開発をもらう企業グループという強みが出てきます。
このブログでもよく説明はしていますが中国における企業の組織体制ということを理解する必要があります。
これは中国はいろいろな社名の企業があり それぞれ 上場している企業がありますが そのような大きな企業は実は裏で一つの組織の中で 存在しているのと変わらないと思った方がいいようです。
つまり 中国というのは政府が強いということはよく言われておりますが 実は 政府と企業と そして政党は全て同じラインに存在しているということになるために これは 世界最大のグループ企業であると考えれば良いのです。
ある意味 このような仕組みというのは 西側の資本主義社会の中ではそこまでの一つのものというものは 独占禁止法の問題だとかあり 存在 不可能ということにはなりますが 中国の場合は話を別です。
そのような国家と企業との関係が理解できれば なぜ一帯一路 が急激に実現しているのかというのが理解できます。
日本ではよく インドネシアなどの高速鉄道 の話が出てきますが これは日本と中国との間で 入札が競争されたことで 中国側が建設したということに対して色々と日本側では報道はされています。
ただ 色々言い始めたらそれはどんな国でも存在すると思いますが普通に電車が動きますからそこを見るべきだと思います。
中国における鉄道網の開発というものは正直 この20年間で 驚くべき変化がありました。
私が1997年に上海に初めて入学した時はまだ高速鉄道などを走っておらず 緑のめちゃくちゃ汚い電車が寝台列車などが 低速列車として動いていたことを記憶しています。
ぶっちゃけた話 トイレの汚さは半端ではなかったと記憶しています。
それを考えれば恐ろしい 進化です。
確かに 浙江省で高速鉄道ができたばっかりの時に衝突事故があったので 日本では大騒ぎしていました。
まあ でもあれだけの電車を走らせて 事故の件数が この 何年も見ていますがあまりないということを考えれば中国は非常に優秀だったと思います。
日本と感覚が違うところは日本の新幹線の場合 1つのミスも許せないというぐらいの厳しい チェック体制です。
中国でも厳しくは 規制はしていますが 中国人の感覚から言うと 全てが完璧ということに対してそこまで求めていないというのが 本当のところだと思います。
ある意味 交通事故で年間どれくらいの方が中国で亡くなっていますか ということを話せば10万人以上が 毎年 なくなっているわけです。
日本は8000人ほどということを聞いておりますから まだ全然少ないと言えます。
そのようなことを考えると 人口の多さ というのは多少 大雑把ということにはなると思うんですが 結果よければそれでいいんじゃないかという大陸的発想から言えば そのような仕組みで良いということになるのでしょう。
日本人から見た時にそのような感覚 というのが 我慢ができないということになるので完璧を求める日本人から言うと 完璧ではないということを言うので これは感覚の差によって生じている様々な話というところを感じています。
白物家電という話をさせてもらうと日本の白物家電は今 ほとんど 中国企業というか 基本的には全く日本の企業は存在しなくなりました。
つまり 白物家電 市場 と呼ばれている世界というのは 実は世界の人はそこまで 超ハイレベルのものを求めていないということが言えるかもしれません。
これはもう十数年前の話になりますが 日本の有名 家電メーカーの技術者が テレビ 技術について 非常に細かい技術が良いということを自慢していましたが 逆に 中国側のニーズ や他のアジアの国々のニーズを聞くとテレビは大きな画面で映れば良いというだけのニーズで特殊な技術 を求めている話はなくそれで 価格に反映すればそれで良いという人が多かったというのが 日本の技術者から見た時に自分たちの技術力が主張できない悲しさがあるということを話していたのが覚えています。
つまり 日本の技術というところのガラパゴスと言われる世界です。
日本の技術力や 細かい部分に対する気遣いということは これは世界から見て素晴らしいとは思われるのですがそれに対して価格が全て反映しているのかということになれば 結局 安ければいいでしょうということでリスクと 値段 ということを考えずに値段を優先になるのが大陸的 物価 ということだと言えます。
つまりそれは全てのこと 言えると言えます。
中国における一帯一路のニーズというのはお客様もほとんどが 大陸の国々です。
大陸文化の国々の人は非常に細かい部分にこだわっているわけではありません。
見た目が良くて値段が安くてそれなりに使えれば良いという考えが中止していますので 日本のこだわりとは違う路線に行っています。
そういうことを考えた時に中国におけるビジネスの考え方というのと日本におけるビジネスの考え方という世界の違いを感じるわけです。